特徴や料金形態がひと目で分かる!オススメのM&Aプラットフォーム7選
「M&A仲介の相談先を探している」
「M&Aを効率的に進める上でプラットフォームに関する情報が知りたい」
事業承継や成長戦略を目的としたM&A事例が増加傾向にある中で、様々な特徴を持つM&A仲介プラットフォームが多数登場しています。ですがいっぽうで、プラットフォーム毎の違いが分からずどの仲介業者を利用するべきか迷っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、数あるM&A仲介プラットフォームの中から特におすすめしたい7社についてご紹介します。各社の基本情報を表でまとめつつサイトの仕組みや特徴・料金形態といった点について詳しく解説しておりますので、企業の売却・購入を検討されている経営者の方はぜひ参考にしてみて下さい。
CONTENTS
オススメのM&Aプラットフォーム7選
batonz
コンセプト | 価値ある事業を次世代にバトンタッチ |
URL | https://batonz.jp/ |
運営会社 | 株式会社バトンズ |
サービス開始時期 | 2018年10月18日 |
売り案件情報 | 3,500件以上 *2021年5月時点 |
直接交渉の可否 | 可能 |
batoze(バトンズ)は、日本M&Aセンターグループが運営するM&A総合支援サービスです。10万人以上のユーザーと9,000件以上のM&A案件を抱えており、国内最大級の累計マッチング数を誇ります。
特徴
バトンズの特徴としては次の3点が挙げられます。
1つめは、日本M&Aグループが有する銀行や専門家とのネットワークを活かした手厚いサポート体制を整えている点です。800名以上の事業承継アドバイザーによるサポートを、従来の10分の1以下の手数料で利用できるだけでなく、2,000社以上の支援専門家の中から各ケース毎に最適な専門家を紹介してもらえます。
2つめは、手数料の安さです。バトンズの手数料は、売り手側が無料、買い手側は成約価格の2%(最低報酬25万円)と、M&A仲介会社全体の中でもかなり安価です。加えて、登録料ならびにマッチング料は売り手、買い手ともに無料となっています。
3つめは、成約スピードの早さです。M&Aは交渉開始〜成約までに1年近くかかるケースも珍しくありませんが、バトンズにおけるM&A成約までの期間は平均3.5ヶ月と、非常にスピーディーな交渉を行なっている点が特徴であると言えます。
料金形態
バトンズにおける料金形態について、売り手と買い手の双方の立場からそれぞれ見てみましょう。
まずは売り手側についてですが、登録から成約まで基本的にすべて無料で利用可能です。ただし、支援専門家にアドバイザリー業務を依頼した場合には、別途支援専門家への手数料が発生します。
次に買い手側に関してですが、こちらは、登録や使用料は基本的には無料になりますが、成約時に成約価額の2%の手数料が発生します。
また、売り手側との交渉や契約に関するサポートを支援専門家に依頼した場合は、売り手のときと同じく、支援専門家への手数料が発生します。
サイト構成
バトンズでは売り手と買い手のそれぞれが無料会員登録を行った上で、買い手側が売り手側にコンタクトを試みるケースが一般的です。また、売り手側が、譲受企業の選出に悩んでいる場合は、支援専門家による仲介を推奨しています。
トランビ
コンセプト | 国内最大級のM&Aマーケット |
URL | https://www.tranbi.com/ |
運営会社 | 株式会社トランビ |
サービス開始時期 | 2011年7月 |
売り案件情報 | 2,000件以上 *2021年5月時点 |
直接交渉の可否 | 可能 |
TRANBI(トランビ)はM&Aマッチングに加えて、共同研究や商品開発におけるアライアンス先の募集や人材のマッチング、経営コミュニティーの提供といったサービスを提供している、経営イノベーションプラットフォームです。売り手と買い手が直接交渉をおこなうシステムを採用しつつ、専門家との相談や提携もしっかりとおこなえる仕組みが整備されています。
特徴
TRANBIにおける最大の特徴は、経営の創造を目的とした様々なコンテンツを用意している点です。M&Aの専門家によるコラムやセミナーe-Learningによる経営学習コンテンツを提供する事で、単なるM&Aプラットフォームに留まらない機能を持つサイトを構築しています。
またTRANBIでは交渉相手の見極めに不安のある方に対して、実績豊富な専門家を無料で紹介するサービスも行っています。
料金形態
ここからは、TRANBIの料金形態について見ていきましょう。TRANBIにおける料金形態は、2021年1月末に大きく変更されました。
売り手側は従来通り、「M&A案件の掲載」「買い手との交渉・成約」といった各種サービスを無料で利用できます。また、成約時の追加手数料も発生しません。
一方の買い手側に関しては、「M&A案件の閲覧」「売り手への交渉申し込み」「買いニーズの登録」は無料で行えますが、売り手側との交渉を開始する為にはプレミアムプラン(3,980〜19,800円/月)への登録が必要となります。TRANBIが提供しているプレミアムプランは以下の3タイプです。(契約期間ー全プラン共通で6ヶ月)
- TRANBIベーシック(3,980円/月)
ー交渉可能案件:売却希望価格500万円以下
ーNDA情報漏えい保険の付与あり
- TRANBIビジネス(9,800円/月)
ー交渉可能案件:売却希望価格3,000万円以下
ーNDA情報漏えい保険の付与あり、コネクトでの人材採用可能
- TRANBIエンタープライズ(19,800円/月)
ー交渉可能案件:売却希望価格制限なし
ーNDA情報漏えい保険の付与あり、コネクトでの人材採用可能、M&A専門家等による代理交渉可能
ちなみに、料金変更実施以前よりTRANBIを利用されていた方は無料会員扱いとなります。
サイト構成
売り手と買い手のそれぞれが登録手続きを行なった上で、当事者同士でコンタクトを取る仕組みとなっています。また買い手側は別途契約料を支払う事で、専門家との相談や交渉がおこなえるようになっています。
ビズリーチサクシード
コンセプト | すべての経営者に事業承継M&Aの選択肢を |
URL | https://br-succeed.jp/ |
運営会社 | ビジョナル・インキュベーション株式会社 |
サービス開始時期 | 2017年11月 |
売り案件情報 | 3,000件以上 *2021年5月時点 |
直接交渉の可否 | 可能 |
ビズリーチサクシードは転職サイト運営で知られる株式会社ビズリーチを母体とした、完全会員制の事業承継M&Aプラットフォームです。スタッフによるサポートのもと、審査を通過した優良企業とのM&Aをおこなえます。
特徴
母体であるビズリーチが培ってきたネットワークにより、7,000社以上の企業と取引をおこなえる点が特徴です。
審査を通過した優良な買い手企業からオンラインでオファーが届くので、本気度の高いM&A交渉が実現します。また、ビズリーチサクシードはあくまで企業同士のマッチングの場であり、基本的にM&A成約までの過程でビズリーチサクシードが関与する事はありません。
料金形態
ビズリーチサクシードの料金形態について、詳しく見ていきます。
売り手側の手数料は、プラットフォームへの登録料や月額使用料、M&A成約までにかかる費用等を含めて、全て無料となっています。
いっぽうの買い手側に関しては、M&A成約の際に、取引金額の1.5%(最低金額100万円)に当たる金額を「案件手数料」として支払う必要があります。
サイト構成
ビズリーチサクシードは、売り手側が登録した事業内容等の情報を買い手側が閲覧したうえで、交渉の当事者同士で直接連絡を取り合います。
売り手側の情報は匿名で表示され、これらの情報は買い手企業のみ閲覧できる仕様となっているので、情報漏洩に対するリスク管理も万全です。
スピードM&A
コンセプト | 会社・事業が売買できるマッチングプラットフォーム |
URL | https://speed-ma.com/ |
運営会社 | 株式会社アイデアルパートナーズ |
サービス開始時期 | 2018年10月 |
売り案件情報 | 1,000件以上 *2021年5月時点 |
直接交渉の可否 | 可能 |
スピードM&Aはその名の通り、M&Aの当事者同士がやり取りをおこない、迅速に成約まで進められるのが強みのマッチングプラットフォームです。
100万円~1億円程度の小規模案件から、50億円以上の大規模案件まで、様々なジャンルや規模の案件を1,000件以上取り揃えています。さらに、迅速な取引を実現すべく、インターネットやプライベートチャットを駆使して交渉相手と直接連絡を取り合う仕組みが整備されています。
特徴
スピードM&Aの最大の特徴は、「平均3ヵ月」という圧倒的な成約スピードです。
売り手と買い手が直接交渉をおこなうので、交渉期間や手数料の大幅なカットを実現できています。加えて、交渉が不安な方に向けて、仲介業務やオーダーメイドプランも提供しているのが特徴です。
また、売却対象である自社事業の価値算定や、M&Aに関する相談も無料で受け付けています。
料金形態
スピードM&Aの料金形態について、詳しく見ていきます。
売り手企業は、スピードM&A上のサービスを全て無料で利用できます。
一方の買い手側に関しては「基本サービス」は無料ですが、M&Aが成立した場合のみ、成約金額の1.5~5%(最低報酬20万円)に相当する額を成約手数料として支払う必要があります。
また、売り手・買い手ともに、仲介会社や専門家とアドバイザリー契約を結ぶと、別途その企業への手数料が発生します。
サイト構成
スピードM&Aは、ほかのマッチングサイトと同様に専門のコンサルタントを介さずに企業同士が直接やり取りをおこなうマッチングプラットフォームの形式を採用しています。匿名で交渉をスタート出来るので、M&A交渉の事実が周囲に知られる心配もありません。
また上述した通り、個人でも買収可能な小規模案件が多く掲載されているので、スモールM&Aや個人M&Aを検討している方にもおすすめです。
Mafolova
コンセプト | 案件ソーシングを、もっと合理的に。 |
URL | https://www.mafolova.biz/ |
運営会社 | エンジャパン株式会社 |
サービス開始時期 | 2018年5月 |
売り案件情報 | 2,500件以上 *2021年5月時点 |
直接交渉の可否 | 可能 |
Mafolovaは、M&A業界で売り唯一、売り手の情報が非公開のマッチングプラットフォームを提供しています。
買い手側企業のニーズを熟知した300社以上のM&Aアドバイザーによるサポートのもと、5万社以上の買い手企業ネットワークと、1.5万社以上のM&A候補先からベストなマッチングをおこなえます。
特徴
Mafolovaの特徴はM&Aマッチングサイトの中で唯一、売り手企業(案件)を外部に公表しておらず、売り手情報をもったアドバイザーから買い手へ連絡がいくシステムとなっています。
自社株式や事業の譲渡先を探していることを知られずに相手企業を探せるので、売り手企業にとっては安心感があります。また、買い手企業にとっても、他のM&Aマッチングサイトでは見られない非公開案件と出会える可能性があるでしょう。
買い手企業に関する情報収集を継続的、効率的におこなえるのも、Mafolovaを利用する上での大きなメリットです。Mafolovaでは、登録手続きの際にM&Aアドバイザーが買い手と売り手のニーズをリサーチする仕組みが整っており、ニーズに合わせた最適なオファーをしてくれます。
料金形態
MafolovaではM&A成立まで費用が発生しない「成功報酬型」の料金形態を採用しており、売り手企業は登録からM&Aの契約に至るまですべて無料で利用できます。
いっぽうの買い手企業は、登録料や着手金、中間金、月額報酬は無料となっていますが、成功報酬として「企業買収総額の1.5%」または「100万円」のうち、いずれか高い方の金額を支払います。加えて、アドバイザーとの契約料金が別途発生するケースがあります。
サイト構成
買い手がMafolovaは匿名で自社のニーズを登録すると、ニーズに合致した非公開の売り手M&A案件が全国のアドバイザーから届きます。
Mafolova独自の審査を通過した、信頼性の高いアドバイザーが、厳選した質の高い案件を提示してくれるので、手間や労力をかけずに魅力的な相手企業と出会いたい経営者の方にオススメです。
M&Aクラウド
コンセプト | 未来を語ろう、経営者同士で |
URL | https://macloud.jp/ |
運営会社 | 株式会社M&Aクラウド |
メイン事業 | マッチングサイト事業 |
サービス開始時期 | 2016年6月 |
売り案件情報 | 3,000件以上 *2021年5月時点 |
直接交渉の可否 | 可能 |
M&Aクラウドは、買い手企業が自社のM&Aに対する考え方や出資ニーズを公開する事で出資先を募る、募集型M&Aプラットフォームです。
売り手企業が、売却や資金調達に関するアプローチを交渉相手に対して直接おこなうので、仲介手数料をカットしつつ、効率的なマッチングを実現しています。
特徴
M&Aクラウドは、売り手企業が仲介会社を介さず、ダイレクトに買い手企業に対してアプローチできます。
交渉相手と直接やり取りをおこなえるので、交渉がスピーディにおこなえるだけでなく、各企業が公開している出資ニーズや投資実績、インタビュー内容などを参考にしてミスマッチのリスクを最小限に留められます。
料金形態
M&Aクラウドでは、買い手企業がM&A広告を出して売り手企業を募るシステムを採用しています。その為、買い手企業はM&Aクラウドに対して、広告の掲載費用および成約手数料を支払います。
いっぽうの売り手企業は、着手金や中間金、成約手数料といったあらゆる手数料を支払う事なく、完全無料でM&Aクラウドを利用できます。
またM&A交渉に不安のある方は、同社のM&Aサポートが利用できます。具体的なサービス内容は面談用の資料作成(398,000円)や交渉時の立ち会い(譲渡価格の3%)といったものが挙げられます。なお、事業の売却や資金調達に関する相談自体は公式HP上で無料で受け付けています。
サイト構成
M&Aクラウドは買い手企業ページに掲載されている相手先に対して、売り手企業が直接アプローチをおこない、やり取りを進めていきます。
企業がダイレクトに連絡を取り合うため、スピーディーなM&Aがおこなえます。マッチングから平均して1週間ほどで面談へ移行するケースが多く、すばやくM&A契約を締結したい方におすすめです。
M&A通信
スモールM&Aや中小企業のM&Aをメインに扱っている「M&A通信」。M&Aや事業承継の支援をおこなう弊社(事業承継通信社)が運営しており、無料で掲載や閲覧ができるM&Aマッチングプラットフォームとして全国の経営者の方々からご利用いただいています。
コンセプト | あなたの会社に適した事業承継を応援 |
URL | https://ma-news.jp/ |
運営会社 | 株式会社 事業承継通信社 |
メイン事業 | M&Aアドバイザリー、事業承継コンサルティング |
サービス開始時期 | 2018年11月 |
弊社は案件の数よりも「マッチングの精度」に重きを置いており、売り手企業の情報を掲載する際にも、自動的におこなうのではなく専門のアドバイザーが企業や事業の特徴・補足事項などを踏まえて掲載しています。
これにより、売り手企業にとっては「自社にちゃんと興味を持ってくれた相手」とのマッチング確率が高まりますし、買い手企業にとっても「M&Aニーズに適した企業」を見つけやすくなります。
また、マッチングプラットフォームの多くは、経営者同士が直接やり取りをおこなうシステムを導入し、コストの削減やスピード感といったメリットを生み出しています。弊社のM&A通信はM&Aマッチングプラットフォームとしては珍しく、買い手との交渉をM&Aアドバイザーが仲介するしくみを取っています。
専門のM&Aアドバイザーがあいだに入ることで、当事者間のトラブルの予防や、より高精度でのマッチングを実現しているのです。
母体となる弊社は、中小企業のM&A仲介や事業承継支援に特化しているため、マッチングプラットフォームを利用していただいた中小企業の経営者様にも、中小企業のM&Aにおすすめのスキームをご提案したり、企業のご状況に合わせて適切なプランを提案したりといったきめ細かなサービスを提供できます。
「M&Aを検討しているけれど、大きい仲介会社やプラットフォームを利用するのは気が引ける」といった悩みを抱えておられる場合は、ぜひ弊社のM&A通信をご活用ください。
M&Aに関する相談も無料で受け付けておりますので、以下よりお気軽にお問い合わせください。
プラットフォームの特徴を把握する事がM&A成立のカギ
本記事では数あるM&A仲介プラットフォームの中でも、成約率や案件の数、使い勝手の良さといった点で特に高い評価を得ているものについてご紹介しました。
より好条件でのM&Aを成立させる為には、それぞれの仲介プラットフォームにおける特徴や料金形態を理解する必要があります。M&Aによる株式や事業の譲渡・譲受を検討している方は、本記事でご紹介した内容を参考に、自社にとって最も相性の良いプラットフォームを選ぶように心がけましょう。
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