
【M&A事例】電気設備工事・照明デザイン設計事業「リライト」創業 澤田諭氏 インタビュー
ーまずはじめに、リライト創業のきっかけを教えてください(澤田氏へのインタビュー)
リライトですので、「ライトを変える」という意味で、世の中の照明などを変えていきたいと思ったのがきっかけでございます。
オフィスやおしゃれなビルなども、そういうおしゃれな照明のデザインから入って、その流れで工事も進めていけたらという思いで起業したのだと思っています。
ー創業後に苦労したことはありますか?(澤田氏へのインタビュー)
1人でやっていた時は、やはり皆さんからいただいた仕事は全部受けるべきだという、そういう教えをいただいたものですから、当時1人で起業しましたので、朝から朝まで本当に家に帰っていなくて、5年ぐらいは会社に寝泊まりすることが結構多かったです。
そこから社員の人が1人増え、2人増えとなっていったんですけど、それでもやはり現場の最前線に立っていましたので、ずっとその5年ぐらいは結構きつい時期が続いたんじゃないのかなと思っています。
ーM&A・資本提携を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?(澤田氏へのインタビュー)
昨年の8月に祖母が入院してしまって、やはり気持ちも沈みましたし、相当落ち込みました。
そこで、私が実家から離れられない状況になったことで、気持ちもだいぶガラッと変わってしまいまして、真っ先に思ったのは、私は1人だったら生きていけるのだろうなと思っているんですが、一方で残された社員の人たち、もちろん今は自立してやっていただいている中なんですけども、この状態で私が抜けるのは皆さんに対しても失礼ですし、取引先の方々のことも頭にすごくよぎりました。
私たちの会社を信頼して仕事をいただいている中で、急に止まるということがすごく怖くなりまして、当時は相当落ち込んでいたものですから、それがやはり一番のきっかけになりました。
ー事業承継通信社に相談しようと思った理由をお聞かせください(澤田氏へのインタビュー)
事業承継通信社さんとは何度かお話しさせていただいていた時期もあったんですけども、その中でも、私が本当に困った時に頭に浮かんだのは、やはり若村社長のことでした。
真っ先にご連絡させていただいたら、本当に快く話を聞いていただいて、実際に進める、進めないは別として、相談できる社長でしたので、本当に相談して心が救われたような感じでございました。
ですので、やはり若村様しかなかったというところでございます。
実際にプロジェクトが進んでからは、もともと信頼してお願いしたところからのスタートでしたけども、その信頼が本当に増幅していくような、対応を重ねるごとにこちらの不安に思っていることを先回りしてご回答いただいたりしました。
逆に、「こういうところに少し不安な面があるんじゃないか」ということで、その芽を摘んでいただいたり、そういう細かいフォローまでいただいて、終始、本当に私の会社を全部預けている状態でしたけども、ずっと安心して今日を迎えることができました。

リライト創業者の澤田氏と事業承継通信社の若村
ー資本提携・株式譲渡先には、どのような条件を求めていましたか?(澤田氏へのインタビュー)
私に対しては、あまり気にしていなくて、今後の待遇などよりも、残されたスタッフのメンバー、社員のメンバーが今までも生き生きと自立性を持ってやっていましたので、そこを尊重していただけることが第一というよりも、そこが最大と言いますか、そこしか気にならなかったというところでございます。
ー北日本物産(譲受側企業)の事業内容についてお聞かせください(東狐氏へのインタビュー)
弊社は1942年に創立された会社でございまして、もともとは植物の種からスタートしたんですけども、LPガスというものが世の中に出てきました。
それまでは薪や炭などで料理していた時代に、LPガスという非常に便利なものが出てきて、今後必ず普及するだろうということで、LPガス事業に一気に転換したわけです。
今のこの環境を見ますと、少子高齢化であったり、電化であったり、カーボンニュートラルであったり、いわゆる化石燃料というのは、今後なかなか厳しい状況にあると思っています。
その中において、LPガスおよびガス機器だけをやっていても、今後この人口減少というところにおいて商売は広がっていかない。では何をするかと言うと、ガスというエネルギーだけではなくて、生活支援に関わるものすべてをワンストップで、今後やっていきたいなという思いです。

北日本物産・代表取締役社長の東狐氏
ーリライトや澤田代表に対して、どのような印象を持たれましたか?(東狐氏へのインタビュー)
澤田さんの印象は、非常に商売に対して前向きで誠実なイメージがありまして、まだまだ澤田さんが活躍できる場が多分あると思っています。
澤田さんが何を重いと感じているかというと、多分全部が澤田さんの責任というか、電気工事以外の仕事もやらなければいけないという、そこら辺に重荷を感じているんじゃないかという中で、我々は一応80年の歴史の中で経営基盤もしっかりしていますので、その部分は我々に任せてもらうことによって、澤田さんは澤田さんで自分のやりたい仕事に打ち込んでいただければ、後のことは我々の会社としてフォローしていくということです。
ー北日本物産に対して、どのような印象を持たれましたか?(澤田氏へのインタビュー)
率直に言いますと、あたたかいなと思いました。
初めてお会いさせていただいて、もちろん北日本物産さんの中でもいろいろな方とお会いさせていただきまして、会う方、会う方がやはりあたたかくて、私の話も真摯に聞いていただいて、会社のことも尊重していただいて、ずっと印象がいいですと言いますか、変わらないですというところでございます。
ーリライトがグループに入ることで、どのような効果を期待していますか?(東狐氏へのインタビュー)
例えば、これからのニーズとしてはLEDですよね。LED化というのも絶対ありますし、またエアコン、空調関係など、本当に電気の需要というのは十分に取り組めると思っています。
今、富山県に7,000件のお客様がいるんですけども、そのお客様に対して、本当に電気の部分を内製化していけるなという感じはしています。
今、外注というか、他にアウトソーシングしているところを、家庭のニーズに応えていけるように、少しずつシフトしていったらいいのかなと思います。

株式譲渡契約を終え、花束を手に笑顔を交わす北日本物産の東狐氏とリライトの澤田氏
ー北日本物産の傘下に入ることで、どのような効果を期待していますか?(澤田氏へのインタビュー)
北日本物産様にしても、やはり顧客のニーズに応えたいという思いが相当強い中で、電気もライフラインになっておりますので、お困りごとというところでのシナジーがあります。
私のところにしても、大きな経営基盤ということと、グループ入りすることで新たな面白い仕事も出てくるんじゃないかなと思うことと、あとは社員の方たちも相変わらず生き生きと仕事ができる環境であり続けるんだろうなという思いも強いです。
それも、よりシナジーになるんじゃないかなと思います。
ーM&A・資本提携を検討する経営者の方へ、メッセージをお願いします(澤田氏へのインタビュー)
私は、会社自体は順調だったと思っております。
会社がいい状態だったからこそ、素晴らしい北日本物産さんという会社のグループ入りをさせていただくことになりました。
アドバイスになっているか分かりませんが、調子がいいからこそ、お互いの強みを活かせる形は、買うだけじゃなくて売るという、いろいろな選択肢もあるんじゃないかなと思いました。
ですので、一度検討してみるのも、私はそれで少し心が救われたところがありましたので、一つの選択肢として素晴らしいなと、今回すごく思いました。
インタビュー・執筆:株式会社事業承継通信社



































