マルハニチロが大西洋産水産物加工のオランダ「VDLグループ」を子会社化
マルハニチロ株式会社（東証プライム：1333）は、欧州事業の拡大を目的に、連結子会社Maruha Nichiro Europe Holding B.V.（オランダ）に対し40百万ユーロ（約64億8000万円）の増資を行い、その資金を原資として、同社子会社であるSeafood Connection Holding B.V.を通じて、Van der Lee Seafish Beheer B.V.（オランダ・ユルク市、以下VDLグループ）の株式70％を取得し、子会社化することを決めた（2025年5月12日取締役会）。
VDLグループは、大西洋産水産物の加工に強みを持つ製販一体型企業で、パン粉付け製品やリテール向け調理済製品に高い生産能力を有している。マルハニチログループは、同社の製品群と調達力を取り込むことで、欧州事業のバリューチェーンを拡大し、中期経営計画で掲げる「バリューサイクル」や「グローカル戦略」の実現を目指す。
また、Seafood Connection Holding B.V.は同時に、連結子会社King Fish Selection B.V.の株式を追加取得し、保有比率を51％から80％に引き上げた。KFSは主にアジア系食品を扱う問屋で、オランダ・ドイツ・ベルギーに販路を持ち、今後の成長加速が期待されている。
VDLグループの最新業績（2025年3月期）は、売上高115億6200万円、営業利益12億2400万円、純資産52億8000万円。取得価額は非開示とされている。
参照元：マルハニチロ IRに関連するニュース＆トピックス 「当社連結子会社への増資及び連結子会社（孫会社）による Van der Lee Seafish Beheer B.V.の株式取得に関するお知らせ」