- 会社名
- 株式会社リライト
- 事業内容
- 電気設備工事、照明デザイン設計
- M&A検討理由
- 創業者に依存しない事業継続体制の構築/従業員・取引先を守るため/経営基盤の強化
- M&A実行後
- 北日本物産グループの一員となり、安定した経営基盤のもとで事業成長を目指す体制へ
- 譲渡先
- 北日本物産株式会社
- 譲渡スキーム
- 株式譲渡
電気設備工事や照明デザイン設計を手がける株式会社リライトは、2016年の創業以来、地域の電気インフラを支えてきました。2026年、同社はLPガスを中心としたエネルギー事業を展開する北日本物産株式会社へ株式を譲渡し、同社グループの一員となりました。創業者である澤田諭様が資本提携を考えた背景と、両社が描く今後の展望をご紹介します。
照明を変え、空間の価値を高めたいという思いから創業
「リライト」という社名には、「ライトを変える」という意味が込められています。オフィスやビルなどの照明をデザインするところから関わり、その流れで工事まで一貫して手がけたい。そんな思いから、澤田様は2016年に会社を立ち上げました。
創業当初は一人で、依頼された仕事を可能な限りすべて引き受ける日々が続きました。朝から翌朝まで働き、会社に寝泊まりすることも少なくなかったといいます。その後、社員が一人、二人と増えてからも、澤田様は現場の最前線に立ち続け、地域の取引先からの信頼を積み重ねてきました。
自分が会社を離れたらどうなるのか。事業継続への危機感
資本提携を考える大きなきっかけとなったのは、身近な家族の入院でした。実家を離れられない状況となり、澤田様は、自分が会社を離れざるを得なくなった場合のことを初めて切実に考えるようになりました。
社員はすでに自立して仕事を進めていたものの、創業者である自分が突然抜ければ、残された社員や取引先に大きな影響を与えてしまう。会社を信頼して仕事を任せてくださる取引先への責任もあり、事業を止めないための体制づくりが必要だと感じたといいます。
苦しい時に思い浮かんだ事業承継通信社
以前から事業承継通信社と話をする機会があった澤田様。自身が本当に困った時、真っ先に思い浮かんだのが当社代表の若村でした。
資本提携を実際に進めるかどうかも決まっていない段階から相談を受け、まずは澤田様の状況や不安を丁寧に整理。プロジェクト開始後も、不安になりそうな点を先回りして説明し、課題の芽を早い段階で取り除きながら手続きを進めました。
澤田様は当時を振り返り、「対応を重ねるごとに信頼が増していった」と話します。会社を預けるような気持ちで進める中でも、終始安心して契約の日を迎えることができたとの評価をいただきました。
会社と社員を尊重する「あたたかい」譲渡先との出会い
譲渡先となった北日本物産株式会社は、LPガスを中心としたエネルギー事業を展開し、長年にわたり経営基盤を築いてきた企業です。
初めての面談から、北日本物産の方々は澤田様の話に真摯に耳を傾け、リライトが築いてきた会社の姿勢や事業を尊重しました。澤田様は、その印象を「あたたかい」と表現しています。面談を重ねてもその印象は変わらず、会社を安心して託せる相手だと感じるようになりました。
創業者が得意な仕事に集中できる体制へ
北日本物産の東狐光俊様は、澤田様について、商売に前向きで誠実な経営者であり、今後も活躍できる場が多いと評価しています。一方で、電気工事だけでなく経営に関わるあらゆる責任を一人で背負うことが、澤田様の負担になっていたのではないかと捉えていました。
グループ入り後は、北日本物産が持つ経営基盤で管理面を支え、澤田様が自身の得意な仕事や、取り組みたい事業に集中できる体制を目指します。創業者の力を失うことなく、会社を持続可能な形へ移行するための資本提携となりました。
エネルギーと電気工事を組み合わせ、新たな顧客価値を
北日本物産は富山県内に約7,000件の顧客基盤を持っています。今後は、LED化やエアコン・空調をはじめとする電気関連の需要に対し、リライトの技術を活かしてグループ内で対応できる範囲を広げていく考えです。
これまで外部へ委託していた領域を少しずつ内製化し、顧客の暮らしに関わる幅広いニーズへ応えていく。両社の強みを組み合わせることで、リライトの事業継続だけでなく、さらなる成長につながることが期待されています。